ガラス玉顕微鏡
1.ねらい
紙コップとガラス玉を使って倍率が約150倍ほどの簡易顕微鏡を作ることができる。これはオランダのアマチュア博物学者レーウェンフックが考案し微生物を発見した単眼式顕微鏡と同じ原理を使っている。このガラス玉の顕微鏡を作ることで、生物史やミクロの世界への興味関心を養う。
2.準備するもの
・紙コップ2個 ・千枚通し ・輪ゴム2本 ・はさみ ・ビニールテープ
・セロハンテープ ・ガスバーナー(ガストーチ) ・ガラス棒 ・おたま又はスプーン
・ホッチキス ・黒マジック
3 作り方
(1)ガラス玉の作り方
ガスバーナーでガラス棒を熱し引き伸ばす。30cm程度のガラス棒の中心を回転させながらガスバーナーで熱する。ガラス棒が柔らかくなったら、火から出して、長さが1m程度になるよう一気に左右に引き伸ばす。伸びたガラス棒の真ん中を火に当てると、容易に2本に分かれる。
次にバーナーを少し傾け、細くしたガラス棒の先端を熱し、溶け落ちるガラスをおたまかスプーンで受け、手早く揺すり、径が2mm程度のガラス玉を作る。なみだ形でも十分使えるので、正確な球にする必要はない。
ガラスが溶け落ちない場合は少し太いガラス棒を使う。
ガスバーナーはスタンドなどに固定し、斜めに傾けて使う。
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また、解像度が落ちるが、市販のガラスビーズを代用してもよい。ガラス棒の代わりにガラス管でもできる。その場合、ガラス玉に気泡が入りやすくなる。気泡が入ったガラス玉は使用できない。
ガストーチを使えば操作も簡単
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(2)本体の作り方
<レンズの台とアイキャップ>
スライドガラスの幅より広い幅で、下図のように紙コップの両側面を切り取る。次に、紙コップの底の中心の部分を黒マジックでぬる。
黒くぬった部分の中央に千枚通しを刺してピンホールをつくる。穴は2mm程度。
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紙コップの切れ端を1.5×9㎝に切って丸め、セロテープでとめてアイキャップをつくる。下図のようにアイキャップをセロテープでとめる。
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紙コップの内側にビニールテープでガラス玉を貼り付ける。ガラス玉が飛び出た状態でよい。ガラス玉にテープの接着剤がつかないように注意する。ビニールテープは4つ折りした先端を切り穴を開けるとよい。
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<ステージ>
別の紙コップの底をカッターで切り抜く。飲み口から約2㎝の高さに、ホチキスで輪ゴムをとめる。同様に反対側にも輪ゴムをとめる。
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<観察方法>
ステージにレンズ台をかぶせ、下図のようにすき間にプレパラートを差し込み、ステージ側面の輪ゴムで固定する。
目をアイキャップにあて、顕微鏡を明るい方に向け、ステージ部を上下してピント調節し観察する。
焦点距離は、レンズとカバーガラスの間1mm以内にあるので、レンズがほとんカバーガラスに接するあたりでピントを合わせるとよい。また、光源(蛍光灯など)を使わないと見にくいので、必ず準備する。
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観察する時に、絶対に直射日光が入らないよう十分注意する。
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| タマネギの表皮 | ユキノシタの表皮 | |
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| ツユクサの気孔 |
ペットボトルを使う方法
①ペットボトル上部の半球状部分をカッターなどで切り取る。
口に切ったTPシートをボンドで貼り付け、はみ出た部分をはさみで切り取る。
②千枚通しでふたの中心に穴をあける。 内側に青い樹脂が付いているものがガラス玉を固定しやすい。
③ガラス玉をふたの内側から穴に埋め込み、取れないようにビニルテープで固定する。ガラス玉が内側へ少しとび出るようにつける。
④張り付けたTPシートの中央にツユクサの表皮などをのせ、水を1滴たらし、小さく切った TPシートをカバーガラス代わりにかぶせる。のぞきながらふたを回しピントを合わせる。
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レーウェンフックの顕微鏡
光学顕微鏡の最初の発明者が誰であったかは明かではないが、16世紀の中頃以降と言われている。その後、オランダのアマチュア博物学者レーウェンフックは自ら試作をした単レンズ式顕微鏡を使用し、ミクロの世界を観察した。彼は微生物を発見し、細菌を観察し、精子を発見し、木材の組織についても実験を行なった。

















