DNAの簡易抽出
1.ねらい
簡易な方法でDNA抽出実験を行い、細胞の核と同様に塩基性色素で赤く染色される糸状のDNAが抽出されることを確認する。
2.準備するもの
・乳鉢 ・乳棒(100円ショップで販売) ・茶こし(コーヒーフィルター又はガーゼ)
・ビーカー ・ガラス棒 ・酢酸カーミン(酢酸オルセインなどの塩基性色素)
・ブロッコリー ・エタノール ・塩化ナトリウム
・台所用洗剤(界面活性剤20%程度)
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3 DNAの抽出
①塩化ナトリウム6g、台所用洗剤10mlと水で100mlにする。これをDNA抽出液とする。
②ブロッコリーの先端の花芽を切り落としすり鉢に入れすりつぶす。量は2~3かけら。
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③20mlのDNA抽出液をすり鉢に加え、穏やかにかき混ぜ10分間放置する。DNAは糸状でとても切れやすいので、細心の注意が必要。できるだけ泡立てないこと。
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④茶こしやコーヒーフィルターをビーカーの上において、DNA抽出液をろ過する。
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⑤抽出液の3~5倍量のエタノールに抽出液をガラス棒で容器の壁に伝わらせながら静かに加える。抽出液の層の上に透明なアルコールの層ができるようにする。
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⑥しばらくすると、上層に白いふわっとしたDNAの沈殿が現れる。ガラス棒で巻き取ってみる。
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⑦ろ紙になすりつけ、酢酸カーミンを滴下する。30秒後流水で脱色する。
4. まとめ
1953年のDNA二重らせん構造の解明以来、生物現象を遺伝情報の分子的基礎から理解する方法が生まれた。1960年にタンパク質であるミオグロビンの立体構造が解析され、生体高分子の立体構造解析がされるようになった。1980年から始まったヒトゲノム配列の概要の解読は2001年ついに完成した。
この3つの研究は、生物学の考え方にとても大きな影響を与えた。従来、生物学は観察分類に基づく学問であったが、物理や化学のように、現象を分子の構造と機能に基づき解明する領域を確立した。
このような時代の変化の中で、DNAの抽出実験を生徒に体験させることはとても重要だといえる。本格的な抽出実験は、なかなか実施しにくい面があるが、核の観察と組み合わせた簡易型の抽出実験であれば、授業時間内で効果的に実施できると考える。





